椎茸説明
栽培地は普賢山落別荘地内です。浅間山山中にあります。
この地域の使用水源は浅間山の湧き水を重力移動で引っ張ってきています
菌床
2.5㎏の大型玉です。純国産のおが、菌(植菌地は群馬県)で構成されており安心安全の玉です
菌床ハウス
〇個人栽培で約50坪前後の栽培ハウスが必要です。
暖房効率と保温効率を上げるため内張りしてます
24時間 空気を循環させています
〇菌床は2.5㎏のブロック玉を栽培棚で栽培管理します
50坪で約5000菌床 収容可能
換気 温度調整
〇62000キロカロリーの大型暖房(重油)で発熱し、ダクトを使って温風をハウス全体に巡らします
ハウス温度は平均15度、夜は5度前後
〇換気扇
収穫かご
ーーーーー栽培編ーーーーーーー
実際の栽培風景 ※換気扇回しているのでうるさいです
周辺環境
緑豊かで眺望も抜群の普賢山落の別荘地内にあります。特に夏はジメジメしているのに、風が突き抜ける立地なので、めちゃくちゃきのこが生えてきます
敷地からの眺望 森オブ森
これはやらなくてもいいです↓
袋浸水
袋に密閉状態のまま、浸水(10時間くらい)すると、培地が寒いと思って刺激になり多発が促されます。
思ったより出ない時期には有効な手法
① 培養した椎茸培地の袋を破ります 専門用語 除袋(じょたい)
赤水(カビの元で培地の汗みたいなもの)がたくさん出てるので、流水で奇麗に洗い流します
主に手掛けで散水します。
散水機 自動
② 椎茸が培地いっぱいに発芽するので、大きく肉厚なものを作る場合(うちはそうです)は間引きます
専門用語 芽かき
農家それぞれの方針や、シイタケの品種により芽かきをほとんどしない場合もあります
私の見解ですが一番おいしいのが椎茸の芽だと思います。
③収穫
見た目と勘を頼りに収穫していきます。
芽かきの仕方や栽培環境、収穫タイミングを間違えると奇形やC品が増えます
豆知識です。菌床についた状態の椎茸は裏膜が開いたまま放置すると、菌床(培地)に余計なダメージを負わせます。
私、菌床ちゃんがかわいそうなのでできるだけ膜が閉じた状態で刈り取ります。
④手入れ(培地に残ってる椎茸の軸の残骸を削ぐ)
椎茸は狩り終わると、自然とカビが発生する(多面栽培は)ので、カビの栄養源である椎茸の軸が残っていたらできるだけ削ぎます
軸の残党は培地からでている突起物
採取した軸たち
⑤培地を休養させます
2回転目を発生させる為に、シイタケ培地を多湿高温部屋(ビニールで覆います)に閉じ込め、都度十分換気をします
、乾燥が進むとカビも発生するので1日1回 散水をします。
4大要素 風 光 温度 湿度のバランスが大事です。
休養室、寒い地域は専用のボイラーや空調が必要
赤水→カビの素 業界用語 分解水
カビを流してもこの赤い水が出ます。どうやらこの赤い水は菌床の老廃物を外に出してるみたいです。
⑥浸水 休養終了後培地を浸水桶に入れて、冷たい水で丸々浸水します
培地はもとはおが粉なので、水を吸います。ので、あまり大量に桶に入れると、上部に水が行きわたらないです
メーカー推奨品 ジャンボックス
こちらの方がたくさん入りますし、水圧が一定。
⑦棚に移して2回転目へ
芽つき 初回よりは芽数減少
初回よりもより高温の方が育ちやすいです。
↓多分3回転目の椎茸
この時、空気の淀みに超注意です。
2回転目が出なくなったら、また休養させて3回転目へとなります
※悪くなってきた菌床は悪い部分を切除し回復を待つ方法もあります
↓まさに回復中の玉 傷口を白い菌糸が覆って新しい被膜を形成しようとしてます。
4回転目や5回転目で出なくなる可能性があります。僕は試した結果6回転まで行けたが回転数が進むにつれ非効率的です。
予冷庫
⑧廃棄
廃菌床は土壌改良の肥料になるため、農家に配ったり、糠と混ぜて肥料にしたり、使い道は無限大
その他注意
長期間菌床を手入れせず放置すると腐ります。30度以上の高温でも腐ります。
いわゆる高温病